介護の資格は、どの順番で取ればいい?|初任者研修から介護福祉士まで

資格がなくても介護の仕事は始められます。働きながら、初任者研修、実務者研修、介護福祉士の順に進むのがいちばん無理のない道です。

情報の確認日:2026年10月28日

資格の順番を図で見る

介護の資格は、短い研修から順に積み上げていく形になっています。未経験の人がよく通るのは、次の流れです[1][2]。

入門的研修21時間介護の入口。施設の仕事に向く
初任者研修130時間訪問介護も含めて全サービスで働ける
実務者研修450時間初任者研修があれば残り320時間
介護福祉士国家資格実務3年以上+実務者研修で受験

それぞれの資格でできること

入門的研修は、介護の基本を短く学ぶ講座です。施設での仕事の入口になりますが、修了しても訪問介護員(ホームヘルパー)としては働けません[1]。

初任者研修は、130時間で介護の基本の技術を身につける研修です。修了すると、訪問介護を含むすべての介護サービスで働けます。介護の仕事を本格的に始めるなら、まずここを目指す人が多いです[1]。

実務者研修は450時間の研修で、介護福祉士の受験に必要です。初任者研修を修了していれば130時間分が免除されます[1]。

介護福祉士は介護の国家資格です。働きながら目指す場合は、介護の仕事を3年以上(従事日数540日以上)続け、実務者研修を修了すると受験できます[2][3]。

資格を取ると、お給料はどれくらい変わる?

厚生労働省の調査では、処遇改善の加算を取っている事業所で月給・常勤の介護職員の平均給与額(基本給・手当・一時金を含む)は、持っている資格によって次のように違いました[4]。

介護福祉士350,050円
実務者研修327,260円
初任者研修324,830円
資格なし290,620円

2024年9月、月給・常勤の介護職員の平均給与額。資格は複数回答[4]

資格なしと介護福祉士では、月に約6万円の差があります。資格は手当や昇給の条件になっていることが多いので、求人を見るときは「資格手当」の欄も確かめましょう。

費用をおさえるコツ 研修の受講料は、市や県が補助していることがあります。川崎市や相模原市のように、市が受講料を負担したり無料の講座を開いたりしている地域もあるので、働くまちのページで確かめてください。

よくある質問

資格がなくても、介護の仕事はできますか?

施設の仕事は資格がなくても始められます。ただし、無資格の人は採用から1年以内に「認知症介護基礎研修」を受ける必要があります。訪問介護(ホームヘルパー)として働くには、初任者研修などの修了が必要です[1]。

初任者研修を持っていると、実務者研修は短くなりますか?

はい。初任者研修を修了していれば、実務者研修の450時間のうち130時間が免除され、残りは320時間になります[1]。

介護福祉士の受験に必要な実務経験は、どう数えますか?

介護の仕事をしていた期間(従業期間)が3年以上(1,095日以上)、実際に働いた日数(従事日数)が540日以上必要です。あわせて実務者研修の修了も必要です[2][3]。

まちごとの制度を見る

同じ介護の仕事でも、市によって家賃の補助や研修の支援が違います。

ほかの基礎知識

このページの情報のもと

  1. 石川労働局「介護の資格・研修の種類」(介護職員初任者研修・実務者研修・介護福祉士等の比較表) https://jsite.mhlw.go.jp/ishikawa-roudoukyoku/content/contents/001790771.pdf(確認日 2026-10-28)
  2. 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 受験資格」 https://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/route.html(確認日 2026-10-28)
  3. 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 よくあるご質問」 https://www.sssc.or.jp/kaigo/q_a.html(確認日 2026-10-28)
  4. 厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」 https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001457087.pdf(確認日 2026-10-28)